夏山合宿「剱岳」報告

8月6日(月)夜発〜8月15日(水)  大場義雄、亀谷福三(池ノ平小屋)
8月10日(金)夜発〜8月15日(水)  三須和彦、長谷川タカ子、加藤征

8月10日(金) PM10:50 新宿発 扇沢行夜行バス
 三須、長谷川、加藤で出発、途中渋滞も予想されたが扇沢には予定通り到着(AM5:10頃)

8月11日(土) 晴
 扇沢(6:30)〜室堂(8:20〜50)〜雷鳥平(9:35)〜別山乗越(12:00〜30)〜剣沢(三田平)(13:10〜30)〜
 真砂沢ロッヂ(15:30) テント泊

 ミクリガ池付近には雪渓も残っておらず、昨年に比べて雪渓も少ないのだろう!チングルマも満開で迎えてくれた、雷鳥坂の手
 前で池ノ平小屋の手伝いで入山する2人(高橋、鈴木さん)に会い、後半には関西の岩田会長ら3名に追いつかれ総勢8名で
 剱御前小屋前で昼食、再開を喜び近況を話しながら剱沢雪渓を下る。

8月12日(日) 晴
 真砂沢テント場(7:35)〜二股〜北股〜なき坂取付(10:40〜55)平ノ池(11:30〜50)〜池ノ平小屋(12:10)

 大場さん、亀谷さんは池ノ平小屋のトイレがまだ途中で使用できず、今夜宿泊の団体さんが使用出来る様にしたいと頑張って
 おり、全員で池ノ平小屋に行く事にとする。5時ごろ八ッ峰に行く関西の3名を見送り後、ゆっくり朝食、必要な装備のみ持ち、
 テント等はそのままとする、ハシゴ谷に取付雪渓は切れていない、下流の取付部にも木の橋が架けられてあった、二股からの
 北股は例によって通行不可になっていたが荷物も少なく、まだ早いので北俣を通る事にする、三ノ窓雪渓の続きは左側を先端
 まで行き河原に降りる、4ヶ所程の徒渉があったが慎重に渡る、なき坂も通る人が少なくなったからか大きな石が3ヶ所程浮い
 ており整備の大変さを痛感する、池ノ平小屋ではトイレ製作の真っ最中、挨拶もそこそこに引き続き取り掛かる、5時頃やっと
 の事で使用出来る「トイレ」が出来た。

             

暁のチンネ
(8月10日AM5:25撮影
) 

池ノ平小屋とチンネ
(手前、製作中のトイレ)
8月13日(月) 晴
 池ノ平小屋(テント)(7:12)〜小窓コル(8:40〜9:00)〜小窓王コル〜池ノ谷右俣コル〜剱岳(16:00)〜平蔵谷下降〜
 平蔵谷出合〜真砂沢ロッヂ(テント)(17:20)

 小屋での朝食が最後だった事もあって出発時から暑い、水不足を心配したが小窓王手前の雪渓トラバース手前で水が採れ満
 タンに出来た、雪渓のトラバースは残雪渓も少なく安定しているので、ステップを大きく切り直線に進む、以前に比べて北方稜
 線も通る人が多く感じられた、小窓王から三ノ窓コルへの下りは安定した踏跡がなかったが、池ノ谷のガリーは快調に登れた、
 チンネ、特に左稜線は多くの人が取り付いていた、剱岳より下降しはじめてすぐガスってくる、平蔵谷をアイゼンを付けて下る頃
 には下部が見えず!しばらく下ると雪渓が消えガレ場となりアイゼンをはずして下る、ここでも水を採る事が出来助かる、廻り
 の夕焼けを見ながら長い雪渓を延々と下る、約12時間の長い行程だった。




池ノ平小屋スタッフと

小窓のコル

池ノ谷がリー

池ノ谷の雲

剱岳山頂

平蔵谷の下り

谷の夕焼け

     

8月14日(火) 晴
 真砂沢テント(8:00)〜二股(8:50〜9:30)〜三ノ沢出合(10:20〜11:50)〜真砂沢テント場

 今日はマイナーピーク、スラブへと、ハーネスを着用、大場、亀谷、長谷川、加藤の順で出発するも結局、三ノ沢の入り口がわ
 からず二股まで行ってしまう、二股で気落ちし大休止、戻ってみるとシェルンドが3〜5mあり取り付きの滝に降りる事が出来ず
 断念する、夕方、関西の岩田さんら2名(谷岡さんは今日下山)と、木下さん(真砂沢小屋へ、団体客の迎え、明日は池ノ平小
 屋までガイド)小屋を手伝っていた鈴木さん等が一緒になり盛大な合宿の打ち上げとなる。
       


マイナーピーク

真砂沢テント村

8月15日(水)
 真砂沢テント場(4:30)〜ハシゴ谷乗越し(7:00〜15)〜内蔵助平(9:00〜30)〜内蔵助出合〜黒部ダム(13:10〜35)〜
 扇沢(13:50〜14:00)〜大町温泉(14:40〜16:00)〜小田急相武台(21:50)

 皆様が早く発つとのことで3時起床、整備されたコースではないが通る人も多くなったのか、それ程の荒れた所もなく下山、出来た。

                                                        (記録、加藤  写真、亀谷)