2008 夏山合宿記録

                                                                  (記 野口)
日 時 : 8月12日(火)夜〜8月17日(日) 夜行4泊
参加者 : 加藤 大場 亀谷 冨岡 長谷川 高橋 野口

8月 8日 高橋⇒上高地から入山
8月12日 亀谷車 ⇒亀谷 長谷川 野口  登戸20時30分発〜扇沢
        夜行バス⇒加藤 大場       竹橋22時30分発
8月13日 亀谷車隊+冨岡  扇沢(6:30発)トロリーバス⇒室堂(8:00着)
         夜行バス隊 室堂着

  室堂(8:50)〜剱御前小舎(11:45-12:30)〜真砂沢テン場(15:00 )

 室堂で加藤会長ほか5人が揃い出発。歩き出しのコンクリート道は歩きにくい。雷鳥沢キャンプ場から橋を渡り雷鳥沢を登る。上りき
 ったところが剱御前小舎。ここで休憩し小舎裏手から剱沢に。雪渓の右側を下りていくと剱テン場が見え、富山県警山岳警備隊
 の詰め所前で休憩。冷たい水を補給する、ネパール人が積んだ石垣(これが美しい)の小屋横を過ぎ、さらに剱沢を下りると左手
 に雪渓が見えてくる、皆そのまま歩きだすが、途中傾斜が強くなり野口はギブ、アイゼンを付ける。雪渓上のどこを歩けばよいか
 難しいというが、加藤会長は残雪の状態を見極めながらどんどん下る。平蔵谷、長次郎雪渓の出合を進み、左手の山道を下り
 ていくと真砂沢テン場が見える。テン場は先客が多く、ゴロゴロ石が気になったが高台に2張設営(これが雨にもびくともしなかった大
 きな要因。さすが蛍雪。) 設営が完了し、少し早い夕食を取り明日の天気回復を祈り寝床につく。


剣沢の下り

 8月14日 
  真砂沢テン場(6:15発)〜長次郎雪渓出合(7:00-7:05)〜三四のコル (8:15)下山開始)〜 真砂沢テン場(9:15着)

 昨夜は雨と雷。今朝も降ったりやんだりで状況はよくないが出発。長次郎雪渓に着く前に雨が本降りとなり、雨具を装着。すれ
 違うのは登山を切り上げて下るパーティーばかり。登り続けても天気の回復は望めないとのリーダーの判断で下山する。土砂降りの
 中、ほかのテントは雨のかき出しやら装具の乾燥におおわらわ。午後から晴れ間が出てきたので恒例のソーメンをゆでることに。
 皆が食べ終わり最後になった富岡さんがソーメンを口に入れようとしたその時、上高地から縦走して来た高橋八千代さんが到着
 心優しき山男(本当かな?)富岡さんは八千代さんにソーメンのお椀をすっと差し出し女性達からの賞賛を受けた。(このソーメンが
 また美味しかったこと!ゆでただけで食べられなかった富岡さん(ゴメンナサイ)蛍雪のテントは雨でも楽しい山の話に終始した。こ
 の夜も雨と雷。

 8月15日 
  真砂沢テン場(6:50発)〜二股(7:50-7:55)〜泣き坂登り口 9:05-9:10)〜『ブルーベリー街道』池の平池 (9:50-10:10)〜池の平小屋
  (10:30着)池の平小屋(13:50発)〜池の平山見晴らし台〜池の平(15:30着)

 雨がパラつく中、池の平目指して出発。岩が移動しているらしいという近藤岩(二股)から北俣のルートをとる。渡渉を何回か繰り返
 し雪渓上を進むと、泣き坂の取り付けに着く。ここからの登りはきつい、上りきって下ると目の前に池の平池が広がってくる。湿
 原に花が咲き振り返ると眼前に一峰からチンネまでが立ち並ぶ。雲の切れ目から峰々が覗く。アルカディアといわれる景色。疲れが
 とぶ。そこからは小屋が見え、20分で到着。昼食後、池の平山の見晴らし台に登る小窓の雪渓、モンローの唇とよだれ、峰・・・・・
 剱は岩と雪で男性的という。夜は小屋の住人と宿泊客と我々とまたまた山の話で盛り上がる。朝まで雨と雷。


池ノ平展望台にて

池ノ平の楽しみ方

 8月16日 
 池の平小屋(6:00発)〜仙人峠(6:30-6:45)〜仙人池(6:55-7:00)〜クレソン畑〜仙人温泉(8:40-10:15)〜ポンプ場(12:00-12:10)〜
 仙人ヒュッテ(12:35-13:00)〜二股(14:35-14:40)〜真砂沢テン場(15:40着

 天気がよかったら北方稜線から剱山登山をする予定だったが、天気予報が大雨・雷を伝えため仙人温泉経由でキャンプに戻るこ
 ととする。仙人温泉には蛍雪の木下さんがいる。ソーメンをご馳走になり、露天風呂で汗を流す、すっかりくつろいでしまったがま
 だ午前10時15分。これから上り返すことを思うとちょっと憂鬱になる。案の定足は重く、気も重く・・・・・道脇には野生ブ゙ルーベリー・
 こごみ・クレソンがたくさん繁っている。すっぱいが一粒二粒足を止めてつまむことで休憩ができ助かる。ようやく仙人峠まで登り返
 し、二股目指し下り開始二股近くなって雨足が強まり、河原に出たころは土砂降り道も沢と化すほど。


昔、3人娘

小屋のスタッフと

8月17日      8月17日
 真砂沢テン場(6:15発)〜雪渓終了(8:20-8:20)〜山岳警備隊の詰め所 (9:25-9:45)〜剱御前小舎(10:30-10:50)〜室堂(12:00)〜
 扇沢(15:00着)     バス  ⇒加藤会長、大場、冨岡   亀谷車⇒亀谷、長谷川、高橋、野口

 最終日も雨がぱらつく中真砂沢テン場を出発し、扇沢を目指す。当初ハシゴ谷乗越ルートの予定だったが 、雨のため往路を帰るこ
 ととなった。2008年夏合宿は天候に恵まれず、ベテラン陣には消化不良であったと思われる。しかし、年取った新人には十分過
 ぎる山行だった。今までより重いザックと長期間の山行、たくさんの山の話、話の中で知れる人格。貴重な時間だった。無事終
 了したことに感謝する。                                                      以上


剣沢の登り!ガンバ!
                        08年<夏山合宿> 後発隊

 日程 08年8月13日真夜中発

 駐車場の心配をしながら真夜なか<川崎>を出発、始発のトロリーバスには間に合わなかったが立山の室堂駅で先発隊と合流。
 待っててくれたようでうれしかった。今回の目的は「池の平小屋」まで行く事でした。真砂沢のテン場を6:10分皆に見送られ出発
 7:40分二股着。大きな「近藤岩」にびっくり。テン場に戻って会長や富岡さんに聞いたところによると「近藤岩」は昔の場所より動
 いている、と聞きマタマタびっくり。つり橋をわたり渡渉3回。4回めの渡渉後ドスンの音とともにリーダーが消えた?瞬間、顔は引
 きつり何がおきたのか理解できず、「早く引きあげろ」の声だけが?雪渓の崩れる音がこんなに大きいとはビックリ?雨が降り続
 いていたので「池の平山」へは登れなかったか゛花の山へはぜひとも登りに来たい。
 
 頼まれた酒を買い、千人新道で二股へ降りる。
 帰路、真砂沢にあと20〜30分のところで<土砂降りの雨と雷>一時間程度退避して落ち着いたころにテン場にもどる。
 八つ峰組と本峰組みは早々にテン場に引き上げたそうだ。ご心配をおかけしました。

                                                                記   斉藤

 

二俣付近

北俣の雪渓

池ノ平小屋へ

池ノ平小屋
                                       (写真  大塚)