春山合宿 北ア「毛勝山〜駒ケ岳〜僧ヶ岳の縦走の記録
■5月5日(月、子供の日) 晴
テント場(6:00)〜駒ケ岳(6:25)〜北駒ケ岳(7:00)〜僧ヶ岳(8:20)〜片貝山荘登山口(11:45)〜駐車場(11:55〜12:15)〜魚津IC
〜糸魚川IC〜糸魚川(ひすいの湯)(13:30〜23:20)
夜はパラパラと雨も降った様だが朝方は星も出て、富山湾もきれいに見える約、30分で駒ケ岳山頂に着く、登山道記念の石塔が
雪面から出ていた、山頂からの岩場の下降は今迄の藪と急な雪渓を思えば!ホット!する、円錐状の僧ヶ岳に続く稜線はたおや
かで初めて春を感じた、伊折山で休憩し、アイゼンと雨具の下をとる、やがて雪はなくなり固定ロープの急な下降となる、対岸にあ
る先日登った西北尾根の高さと比べながら下る、雪解けの沢の音も大きくなり林道も見えてきた、雨にもあわず長い行程を終えた
!廻りを見れば木々も芽吹き始め、ふきの小さな葉が足元一面にあり、目を移せば一人静(ひとりしずか)の群生があったり!
やっとあたりをゆっくりと見る事が出来た。
期日 平成21年5月1日夜発〜5月6日朝着
メンバー 木下経大、大場義雄、亀谷福三(写真)、加藤征(記録)
記録
■5月1日(金)晴
亀谷車にて登戸(21:10)発〜調布IC〜豊科IC〜大町〜白馬〜道の駅「小谷」で仮眠
■5月2日(土)晴
道の駅「小谷」〜糸魚川IC〜魚津IC〜東蔵〜片貝山荘ゲート(7:00〜50)〜登山口(9:15)〜テント場(モモアセ山、2023m)(15:40)
テント設営終了(16:40)
ゲート付近の駐車スペースは一杯のため片貝山荘下に駐車する、いよいよ長い日程のスタート、昨年下山して来た登山口がわか
らず車又谷を途中迄入ってしまい約1時間ロスする、阿部木谷に入る橋を渡り道が右にカーブする所に赤布があり、右下の小さな
標示板に毛勝山登山口が記されている、飲料水を出来るだけ持つことにする樹林帯の中の急登から始まる、西北尾根の取り付き
である、高度を上げるにつれ雪が現われると共にイワウチワも姿を見せる、緩急をくり返し谷を挟んで見る僧ヶ岳との高さを対峙し
ながら、そして寝不足とも戦いながら、やっとモモアセ山と思われるピークに到着、先行の二パーティーがテント設営を終えていた、
その付近に一度張ったら風が当たるので少し移動し富山湾が良く見える所に決定した。
北西尾根登山口
尾根から見た駒ケ岳と僧ヶ岳
尾根の中腹から毛勝山
遥かな駒の峰
今日の設営地モモアセ山
■5月3日(日)晴
テント場(5:50)〜毛勝山(8:00〜20)〜平抗乗越(11:00〜12:00)〜ワドの頭(14:00)〜コル1820m位)テント場(15:00)
アイゼン装着し、いよいよ毛勝山への登りだ、薄いトレースをたよりに新しいトレースが毛勝山に向かう、
振り返ってもスガスガしい、途中で二人パーティーに追いつき、これから向かう、私達のコースについてアドバイスを頂く、頂上で記
念写真とスワミベルト他を装着して改めて廻りの景色を見渡す、特に剱岳から続く雪の一杯ついた北方稜線は見応えがあった、頂
上から「天国への坂道、又は天国への階段」と呼ばれている急な大雪面の下降である、藪尾根でモタついていたら、大場さんが素
晴らしいバランスで下降して行く、途中それ程荒れていなく雪稜と雪面の谷を選び平杭乗越に着き大休止する、ウドの頭への登り
は藪と雪面を選びながらも上部は稜線通しのものすごい藪となる、結局は藪の尾根を天辺迄こぐ”登りだった、左側の岩壁下の雪
渓をトラバースしようと下降時見ていたが近くで見る雪渓は厳しく通れなかった、ウドの頭からの下降は危なかしい急な雪渓を後ろ
向きになってのトラバース下降、半身の下降と振り返れば”ゾッ”とする程急斜面にトレースが残っていた、雪屁の大きなテラス
で出来るだけ山側をけずりテント場とする
朝陽に輝く毛勝山
毛勝山からの剱岳
毛勝三山
老年隊 毛勝山頂
!さあ〜これからが本番!
天国の階段からのウドの頭と
サンナビキ山
平杭乗越からの天国の階段
雪のテラスでの二日目の設営地
■5月4日(月) 晴
テント場(5:50)〜草付岩壁上(7:00)〜滝倉山(1:10)〜1800mピーク(12:20)〜駒ケ岳手前ピーク(1800m)テント場(16:00)
滝倉山から来ると懸垂下降する草付きの壁が今日のスタート、ノーザイルで行けると取り付いたが岩はもろく途でザイルを出しても
らう、その後も岩場まじりのやせ尾根の登りとなる、小ピークを雪渓と藪を繰り返しながら越して行く、途中久しぶりに4パーティー
に出会う、私達に比べて若いのは当然としても元気がいいので厳しい藪こぎはなかったのだろうと期待したが、これまでの藪よ
りもっとすごい藪の登りと格闘する事となる、黒部側の雪渓は上部はズタズタになっており、何日か前だったら通れただろうとう
らめしく思いながらもそれも出来ず、藪こぎが縦走の前半だったら途中から引き返したかも・・・・と考えもした、 やっと藪を抜け
た頃には一面”ガス”に覆われて駒ケ岳は見えないが広いテラスに出たのでテント場とする。

サンナビキ山の下り
越えて来た峰々、滝が倉山
ズタズタな雪稜
駒の稜線に三日目の設営
越えて来た峰々、駒ケ岳より
朝焼けの尾根
振り返った北方稜線
遠く雲間の毛勝山
駒ケ岳山頂にて
遠く僧ヶ岳
振り返った駒
過ぎゆく峰々
もうすぐ下山
越えて来た北方稜線の峰々
!やったゾ〜 お疲れさん!
■5月6日(水) 雨
糸魚川(23:20)〜大町経由〜豊科IC〜調布IC〜登戸(5:30)
糸魚川の「ひすいの湯」を出発、途中時間を調整しながら都心に向かう途中の渋滞もなく早朝「登戸」に到着電車も空いており、
無事家にに着く事が出来た。